造園施工・管理をしている(株)広田造園。7年前にエクステリア事業に参画し、大規模展示場の運営など様々な新しいことにチャレンジしてきた、広田造園の更なる新しいチャレンジとは…。代表取締役の廣田氏にお話を伺いました。
まずは広田造園の来歴をお教え願えますか?
造園工事を専門にやっていた時代は、扱う樹木の規格も大きく仮植場として広大な土地に、樹木を植えて保管しておく必要があったんです。で、時代とともに扱う植木も小型化していき、畑としてそんなに広い土地が必要じゃなくなってきたんですね。それで7年ほど前に、主に樹木・花苗販売をしていたグリーンファームHAJIに「エクステリア展示場」を新設しリニューアルオープンしました。
エクステリアの施工もはじめられたんですね?
そうですね。今でももちろん造園管理の仕事もしていますが、その展示場をオープンしたのをきっかけにエクステリア事業にも参画して。グリーンファームHAJIは、一般的によく見るタイプのエクステリア展示場の特大版だと思います。広い土地に設置したカーポートや門扉・フェンス、ファニチャー類や素材のサンプルなどをご覧いただけます。
現在もグリーンファームHAJIは運営中なんですよね?
はい。もちろん。でもちょっと立地が悪いのが悩みだったんです。
それで新しくショップを立ち上げようと?
そうですね。立地が悪いってことは商圏が狭いというか、商圏にいる人口密度が少ないんです。新しい展示場「シンフォニックガーデン」は広島市内ですので人口密度も濃く、営業効率よく運営できるんではないかなと思います。
シンフォニックガーデンは外観がコンパクトといいますか、まるで美容室かケーキ屋さんのようでひと目ではエクステリアのショップとわかりにくいのではないですか?
はじめは現行のグリーンファームHAJIのような大型の商材をドンと外に置いて各商材をバーッと並べたスタイルで考えていたんですけど、途中からそういうスタイルはもうやめよう、と思い至りました。近くに提携の大規模展示場があるので、大型の商材はそちらで見てもらうこともできますし。たくさんの物を並べ立てるより、シンプルにテイストにこだわった特別で上質な空間にしよう、と。外観はとにかく美しく「何屋かわかんないけどオシャレなものがあるぞ」って注意を引くような外観にしました。実際、通りがかる人たちに、カフェや美容室と間違われることもありますが、それだけ人の目をひく、人が見てくれているってことですのでまずは「なんか、いいかんじのオシャレなとこがある」って思っていただけるのが一番かなと思います。
ショップの内観もとてもオシャレで可愛いですね。インテリアの選定も社長ご自身で?
インテリアは主にうちの奥さんがインテリアコーディネータさんとやりとりをして決めました。僕も置く家具の選定などしました。2つある打合せルームは「男性が好むテイスト」と「女性が好むテイスト」にわけています。トイレやホールなどは全体的にフレンチシャビーな感じにしています。トイレの手洗い場はアンティークのキャビネットをアレンジした特注品です。シャンデリアなど照明にもこだわり、さらにはお出しするカップ&ソーサーにも奥さんのこだわりがつまっています(笑)コストもかかりましたが…。
確かにトイレの可愛さには驚きました。打合せルームもそれぞれ明るくて、ラグジュアリー感があってすごく居心地がいいですよね。エクステリアの展示場でインテリアにここまでこだわるのも珍しいと思うんですが、なぜそこまでされたんでしょう?
さきほども言いましたが「上質」なものを提供・提案できる場であるということの根拠になると思うんですよね。せっかく「良いもの」「上質なもの」を提案するのに、その場が美しくなければお客様がどう感じるか、という話です。もちろん最重要なことは「プランニングの中味」なのは大前提として、それに付随するイメージや思いも大事にしないとお客様に伝わらないと思うんです。
なるほど。ショップの運営は何人体制で行うのでしょうか?
基本的には2~3名で行う予定です。うちは担当制なので接客・設計・施工管理まですべて一人のスタッフが完工まで全てやります。ゆくゆくはこういうタイプの店舗を3~4店舗、運営できたらいいなあと思います。
今後の目標は?
まず広島市内でのシェアNO.1を目指したいですね。建物の周辺のことに悩んだ時に一番にシンフォニックガーデンを思い出してもらえるように、認知度をあげていくことが直近の目標ですね。