今年中に片づけたい!整理・収納の計画的なポイント【後編】

お片付けに自信のない人も、収納をうまく活かしきれていない人にも役立ちそうなICA関西の「すっきりインテリア・計画的整理収納術」のセミナーレポート、後編です。⇒前編はこちら

いよいよ具体的なスケジューリング、の前に、片づけで一番しんどい「何を捨てて何を置いておくか」で悩みすぎて頓挫してしまう人も多いのではないでしょうか。講師の岡田氏がおっしゃっていた「物の選択」に有効な「捨てられない理由と処分すべき理由」をご紹介。

小さい物(古くなってきたアクセサリーや片方だけのイヤリングなど)が捨てられない理由
小さくて場所を取らないから置いておけばいつか使うかも…と思いがち。
⇒処分すべき理由。古臭くなったデザインのアクセサリーをオシャレにつけられますか?片方だけのイヤリングを有効活用できる自信はありますか?自信がなければ今の時点でゴミです。

高価だったものが捨てられない理由
奮発して購入したし、物は良いしいつか使うかもと思いがち。
処分すべき理由⇒高価なものを持っていることで心が潤ったり、眺めるだけでも気分がアガるようなものなんだったら置いておきましょう。それは仮に使わない鞄であっても気分が良くなるのならばサプリメントと同じですしかししまい込んでいて心に何の作用ももたらさないものならば、売りに出すか人に差し上げるなどして処分しましょう。あなたにとって何の影響力もありません。

思い出にまつわるものが捨てられない理由
思い出にまつわるものを捨てると冷たい人間なんじゃないか、とか非情なんじゃないかと思ってしまう
処分すべき理由⇒子供や親にまつわる様々なものは捨てられないもの。だけど全てを残しておくのは無理です。写真などのデータに残して現物は処分しましょう。「物」を残すより「この時こういう物を作ったね、どういう気持ちだった?」とその時感じた感情や気持ちを残す方がずっと思い出深くなります。

 

それではいよいよスケジューリングのご紹介です。まず大まかな場所と予定日を紙に書き出します。「キッチン(棚の中の整理/乾物等の整理)11月末日まで」「クローゼット 12月15日まで」というように。物の要/不要に迷ってしまった時は「とりあえずBOX」に入れましょう。収納物と日付をBOXに記載して半年間そのBOXを開けなければその中身は不要なものだったのです。捨てましょう。冷却期間があると決心がつきやすくなりますよ。

ポイントは週末など時間がある時にドドっとまとめて片づけるのもいいですが、できれば一日15分くらい、小さな場所からスタートするのがいいそうですまとめてやろうとすると絶対に疲れてしまうので「片づけ=しんどい」というイメージがついてしまうから。例えばスタートは洗面台のシンク下を15分やるとかトイレの戸棚を15分やるとか。できる日は2か所や3か所続けてやるのもOKですが、しんどくならない範囲で!

要るものだけを選別できたら、グループ分けしていきます。ここでポイントなのは例えば食器の場合「大皿」「箸」などカテゴリによってわけるのではなく「家族の食器」「客用の食器」「お弁当のセット(弁当箱・箸・ナプキン・袋)」など用途のグルーピングしておくことで使用するときの導線がスムーズになります。

クローゼットの収納ポイントは、人が管理できる衣類は100枚~120枚くらいまでだそう。クローゼットの中はカテゴリに分けた後(カットソーやシャツ・ニット類などカテゴリで分ける)ここでもやはり用途によってそのカテゴリ内でグルーピングを行います。仕事用によく着るシャツなら左側、オフの時にしか着ないものは右側、という風に。癖づくと服を選ぶ時も、取り出す時もすごく便利ですよ。

スケジューリングの仕方はアナログに紙にかいていきます。たとえば年末までの一ヵ月をかけて家中を片づけたい場合は12月のカレンダーを使います。セミナーのワークショップで作った私のスケジューリングがこちら。年末の大掃除までに家中を整理整頓しておきたいので、このようなスケジューリングになりました。
ゴミ捨てできる日がわかりやすいようにゴミの項目に分別を書き込み、イベントなどで出かける予定がある時は基本的には15分の片づけはお休み、片づけの予定を入れません。片づけたい箇所を細分化し、付箋に書いて日付に貼っていきます。箇所を細分化することで「億劫さ」を軽減できます。「上段の棚左側だけ」と決めておけば意外と気持ちがラク。付箋なのでもし何かの理由で遂行できなくても違う日にペタっと貼り直しできて、遂行できたら付箋をはがしてポイッと捨てれば達成感も得られます。

「年末だし片づけなきゃ、整頓しなきゃ」と思って休日にどーんっとやって疲れ果ててしまうよりは、目的の箇所を細分化してスケジューリングして遂行していく方が気持ちも楽だし、余裕が生まれると思います。

上↑の2017年のスケジューリング用のカレンダーをアップしておりますのでぜひ印刷して付箋を貼ってスケジューリングしてみてください。

◆片づけ用カレンダー2017年12月◆