庭木・植木を植えることのデメリットといえば「手間がかかる」ことがあげられます。なるべく丈夫な樹種を選んだり自動散水装置などを使えば手間を軽減できます。簡単な剪定なら自分で行うことも可能ですし、プロに頼ることも可能です。それよりなにより、一番やっかいで泣きたくなるほど嫌なのが…虫が発生してしまった時! 虫が嫌いでなければ「どうってことない、自然の一部だ当たり前だ」と思えるのかもしれませんが、虫嫌いにとって発生してしまった害虫を見つけた時のあの恐怖は…想像するだけでゾッとする…。発生しやすい害虫とその対処法・予防法をまとめました。
アブラムシ 画像はこちら※虫注意
とにかく数が多い!ウゴウゴうごめいていて気持ち悪い!アブラムシのついた木は生育が悪くなります。繁殖スピードも早いので早めの駆除が必要です。専用ではない一般の殺虫剤で退治できますのでプシュっとやっちゃいましょう。
ナメクジ 画像はこちら※虫注意
梅雨になるとどこからともなく現れるジメジメ野郎。植木鉢の下なんかに隠れていることが多いようです。日が落ち暗くなると活動を開始し、新芽や花びらをぬめるように食べるそうで意外とひどい被害になることも。ナメクジは殺虫剤も不要です、さっさと塩をかけて溶かしてしまいましょう。
カイガラムシ 画像はこちら※虫注意
貝殻のようなカラをかぶっている白色または茶色の奴らです。日当たりが悪く風通しの悪いところを好むのでこまめに剪定していれば予防できそうです。駆除の方法は植物の樹皮などを傷つけないように配慮しながら割りばしやつまようじなどで取り払うか、カイガラムシ専用の殺虫剤などでやっつけましょう。
コナジラミ 画像はこちら※虫注意
葉の裏につく白っぽい小さな虫。群生して木の養分を吸い取ってしまいます。葉の裏側につくので発見しにくいのが憎たらしいですね。見つけたらオルトラン水和剤などを噴射して駆除しましょう。
アオムシやケムシ 画像はこちら※虫注意
チョウやガの幼虫でもある青虫や毛虫なども庭木・植木に発生しやすい害虫です。葉っぱを食い尽くしてしまうので見つけたら素早い駆除が必要です。一匹ずつ割りばしなどで捕まえて駆除するか、スティンガーフロアブルなどチョウやガの幼虫に高い効果を発揮する駆除剤を使うのも手です。
カミキリムシ 画像はこちら※虫注意
幼虫も成虫もやっかい!幼虫の時には木の幹に穴をあけ入り込み木の内部を食い荒らし、成虫になると若い枝をかじりながら一巡するので、かじられた枝は枯れてしまうというとんでもない奴。早く出て行ってくれ!って感じですよね。幼虫は上園芸用キンチョールなどで退治。成虫は捕殺が一番だそうですが、捕まえたくないってときは殺虫剤でやっつけるしかありません。
発生してしまったものは市販の駆除剤を使って駆除するのが一番手っ取り早そうです。発生させない予防こそが、植物にとっても管理する人間の精神衛生上にも一番大事なことです。
予防策1 草木灰
画像出典元:JOYアグリス
草や木を燃焼させた後の灰のことで害虫対策として注目されている肥料。水溶性のカリウムが強く即効性が強いのが特徴です。過剰散布しすぎると地質がアルカリ性に傾いてしまうので適量を守りましょう!
予防策2 木酢液
画像出典元:LOVE GREEN
木酢液による害虫対策。炭を作る過程で水蒸気を冷却したものが木酢液です。除菌・消炎効果があり、水で薄めで噴霧するのが一般的な使い方です。使い方は1リットルの水に小さじ1杯の木酢液を薄めます。葉にも土壌にも使用できるので便利です。安価なものは、ろ過が充分ではなく有害成分が残っている場合もあるので、品質の高いメーカーを見極めましょう。
予防策3 ハーブを植える
画像出典元:日野春ハーブガーデン
レモングラス・ローズマリー・ミントなどの匂いが強いハーブ類は防虫効果が高いのが特徴です。ただしハーブ類は繁殖力が強く、その管理も必要になるので手間が増えてしまうかもしれません。
予防策4 薬剤で産卵や羽化を防ぐ
産卵をさせないために株元に樹幹塗布剤のサッチューコートなどを塗って予防したり、1月~2月の冬眠・卵の間に「マシン油乳剤」などで卵の間に駆除しましょう。
予防策5 こまめな剪定や株元の掃除
害虫は日の当たらない風通しの悪いところに発生することが多いので入り組んだ枝の剪定や、株元の掃除や除草も予防になります。
害虫が発生した時は素早く駆除、でも一番は発生させないことが大事ですね!