カラーリーフとは日本の園芸界で生まれた和製英語。カラーリーフプランツという言葉を日本で一番最初に用いたのが千葉大学の横井政人教授だったそうです。「ふつうの緑色を持つ植物を除いた、葉の色がシルバー、イエロー、ゴールデン、ライム、ブロンズ、レッド。秋に紅葉・黄葉する植物の総称」とされています。カラーリーフは色を重ねたりグラデーションにすることによって立体感のあるガーデンを演出することが可能です!
カラーリーフは明暗の差でデザインするのが◎
植栽のコーディネートは「カラー・フォルム・質感」の3点が重要。しかし、カラーリーフに限ってはもっと楽な植栽デザインの手法があるそうです。それは葉の色ではなく葉の明るさでコーディネートすること。カラーリーフを一般的な緑色より明るい(ブライトカラー)か暗い(ダークカラー)かで分類し、バランスをうまくとりつつコーディネートする方法です。明暗がわかりやすくなることでより立体的に奥行きのある植栽デザインが演出できます。
左 明暗のバランスを整えた植栽デザイン
右 明るいカラーリーフと暗いカラーリーフ、2:1のバランス
画像引用元 カラーリーフ図鑑
明るめ(ブライトカラー)のおすすめカラーリーフ
ツルマサキ…日本に自生する品種なので育てやすく日向から日陰まで幅広く適応する。葉全体に白い斑の入るハーレクインがさわやかで人気。
画像引用元 花と緑の図鑑
ヒメツルニチニチソウ…黄色い斑入りの「イルミネーション」は冬場、オレンジ味が強くなり冬場のガーデンに彩りをそえてくれます。半日陰から日向まで植え付け可能。
アマドコロ…斑入りが美しく、かわいらしい花をつけることで人気。日差しには弱いので日陰~半日陰が望ましい。丈夫な性質。寒冷地では日向でもよく育ちます。
画像引用元 植物ノート
ヒペリカム…種類が多くカラーリーフとして人気のヒペリカム。中でもこのゴールドフォームは比較的丈夫で暑さにも強く育てやすい品種です。環境により葉の色が変わります。明るい場所では明るい葉の色になりますが、葉焼けには注意。寒くなると紅葉の原理で赤みが増し、オレンジやピンク色になることも。
ミョウガ…夏野菜として有名なミョウガの斑入り品種はまるで観葉植物のような美しさ。日陰~半日陰が適正地。丈夫な性質ですが乾燥する場所では生育があまりよくありません。乾燥防止のために夏場はマルチングなどの工夫が必要です。他のカラーリーフが育ちにくい日陰でも育つ強めの子です。
ロニセラ…ロニセラのレモンビューティーという名前の品種はその名の通り、葉にくっきりとレモン色の覆輪が入ります。西日を避けた日当たりの良い場所で良く育ちます。小ぶりでわさっとした感じになるので元気なイメージです。
イタドリ…白を散らしたような白い斑入りが入る個性的なイタドリ。まるでアートのような模様がガーデンの寄せ植えでもひと際目を引きます。芽出し時期は全体に真っ白になるそうで幻想的な雰囲気が楽しめそうです。丈夫な性質ですが、湿り気のある水はけのよい場所を好みます。
画像引用元 greenpeople
今回は主に斑入りのブライトカラーのカラーリーフをご紹介しました。次回はダークカラーのカラーリーフをご紹介します!