50代。CAD未経験。そんな私が「CADオペレーター」として再就職するまで【後編】

前編はこちら

一年発起して「エクステリアCADオペレーター養成講座」に申し込んだ50歳の私。週3回とはいえ、約3ヶ月間、栃木から東京まで通いきれるかどうか不安でしたが、娘たちに協力してもらいながらどうにか通える手はずが整いました。

もう最初は本当にドキドキして、私みたいなおばさんがついていけるんだろうか落ちこぼれになったり、クラスの人の足を引っ張らないだろうか…と不安だらけでした。クラスの中では私は最年長でしたが、でも40代・30代・20代と幅広い年齢の人がいて講師の人いわく50代の受講生は珍しくない、とのこと

授業は一人に一台PCが割り当てられて、授業ごとに出された課題をやっていきました。クラスは10~12名くらいで少人数制なので講師にもすぐ質問できて、難なくとはいきませんがでもそれなりに少しずつ課題もこなせるようになっていきました。授業が終わっても、自習室として開放してくれるのでクラスの人達とCADを触りながらわからないところを教え合ったり。学生に戻ったみたいで毎日を楽しく感じました。

自分でも「わかった!」と理解できる瞬間がわかるので「私ちょっとずつ成長している?」と少しずつ自信がついたり。MさんがCADオペレーターしているって知った時は私には無理だって思ったけど、「もしかしたら私もできるようになるかも」っていう気持ちが課題をこなす度に実感として持てました。

CADのスキルを習得するための講座なので、CADの授業がメインですがエクステリアの設計を読み解くための基礎講座もありました。

あっと言う間に三ヶ月が過ぎて、【エクステリアCADオペレーター認定試験】にも合格することが出来ました。この認定試験に合格したら就職先を紹介してもらえたり、スクールの運営元の会社から在宅CADオペレーターとして仕事を回してもらえたりするんです。

私は正社員雇用を一番の目的にしていたので通勤可能圏内の企業を紹介して頂き、今の会社で正社員として働く事になりました。就職が決まった時は本当に嬉しくて、嬉しくて。今でもあの日の嬉しさ、喜んでくれた娘達のねぎらいの言葉は忘れられません。

でもその後、自分の技術がどれだけ通用するのか不安になりましたが講師の方に「基礎を学んだし、あなたは丁寧だから大丈夫だよ」って励まして頂き、自信を持つことが出来ました。

就職して一年。まだまだ勉強することも沢山ありますが、職場の仲間にも恵まれ毎日和気あいあいと仕事をしています。

しかし、このご時世にこの歳で正社員として雇ってもらえるなんて…友達に話すと口々に『スゴイね』って言ってもらえます

50歳でスキルを磨くことを決意してから51歳で就職して、今就職してから1年経って52歳になりました。たった2年の間にこんなに環境が変わるなんて。自分のスキルがこんなに増えるなんて。楽しいと思える仕事にもう一度巡りあうなんて。ただ、ただ「諦めずにやってよかった」と思います

私がスキルを得たい同年代の方にアドバイスするとしたら「大事なのはやる気だけ。PCは怖くない、慣れればいいだけ。そして、学ぶことはこんなにも楽しいよ」って伝えたいです。

 

エクステリアCADオペレーター養成講座