RIK CAD オペレーター養成講座を修了後、エクステリア外構の設計・施工店、株式会社京滋工販に就職した岸田氏と採用を決定した代表取締役社長の磯谷氏にお話をお伺いしました。
元々は造園業の職人をされていたんですよね?
植木の管理をメインでしていました。大工をしていた親の影響もあって建築系の専門学校に入って大工を目指していたんですが、宮大工や寺院建築を学んでいるうちに庭園に興味がでてきて、卒業後は造園の道へ進みました。
その造園の仕事の時に怪我をされてしまったとか…
そうなんです。完治するかどうかわからなかったので今後はパソコンを使う仕事がいいのかな、と思いました。その時CAD オペレータ養成講座をネットで見つけたんです。これなら庭園にも関係する仕事だし、今までの知識も活かせる部分もあるなと思いました。
それまでCAD の経験は?
専門学校の時にJWCAD を使用したことはありますが、ほとんど未経験に近い状態でした。不安はもちろんありましたが仕事にしたい、とにかく覚えたい、その一心でした。造園業の知識と通ずるところもあったし、パソコンに詳しいわけでもないしCAD 未経験だし大変なこともありましたがそれより、新しいことを覚えることが面白かったです。
講座を見つけてすぐに申し込んだのでしょうか?
見つけた時「造園・外構のCAD の技術が学べる!これしかない!」と思ったのですぐに申し込みました。怪我で仕事がままならない、次になにをするべきかわからない時期で焦りもあったので…。妻も後押ししてくれましたし、状況が前に進んだことは僕にとっても妻にとっても嬉しいことでした。
社長はなぜCAD オペ講座の修了生を採用しようと?
CAD経験があるには越したことはないですが、それだけが採用の理由ではありません。彼自身の「造園に関わっていたい」という前向きな姿勢がいいなと思いました。
採用されてからスクールで学んだこととの乖離はありましたか?
特にまだ感じたことはないです。CAD を独学で覚えられた方もたくさんいますのでオペレーションの基礎をきちんと学習できたことは大きかったと思います。
今はCADのオペレーションをメインでしてもらっていますので、基礎ができていることは本当に助かります。今後はCADオペレータの役割だけではなくお客様への提案や交渉も任せていきたいと思っています。パースを描くだけではなくて、お客様の気持ちや意図を汲んだ設計ができる人材になってほしいな、と。設計力や現場管理能力を養うには、若いうちに勇気をだして違う領域に足を踏み出すことが大切です。現場の知識も設計の知識も両方兼ね備えた人材に成長してほしいと思っています。
スクールに通っている時はお客様への提案まですると予想していましたか?
思ってもみませんでした。でも、社長にそう言っていただいてパースを描くことが目的じゃなく設計の意図を伝えることができることが本当の目的なんだ、と思いました。今は毎日が勉強です。吸収できることはどんどん吸収していきたいと貪欲な気持ちでいます。
黙々とパースを延々と描いているのは、目指すところじゃないと思ったんです。優秀な人材になってほしいから“お客様にきちんと伝える”ということに重点を置いてほしい。予算や工事の収まりを理解して設計してオペレーションしてほしい。そうじゃないとお客様に伝わらないと思います。現実を知らないで描いているのときちんと現実を理解して描いているものとではやはり違うと思うんです。空想のCGパースじゃ意味がなくて、提案パースはお客様のためのものなので現実をしっかり加味しないといけないな、と。
スクールに通っていた時、具体的な仕事のイメージなどは持っていましたか?
CADを使用してする仕事に就ければ、というのはありましたが具体的なことはよくわかりませんでした。
大手は分業制で営業・設計・オペレータ・現場と別れているので、いわゆるCADオペレータと聞くと分業のイメージが強いかもしれませんね。弊社のような中小企業ではCADオペレータも設計も提案も時には現場もこなさなければいけません。身につけなければいけないスキルが多いので、大変かもしれませんね。でもそのスキルが身についている一人一人のパフォーマンスの向上によって会社は変わります。それをやりがいと感じるか、重荷と感じるかは個人の資質によるものが大きいでしょうね。社員にやりがいを感じながら日々の仕事をしてもらえるような環境を作るのが、経営サイドの務めだと思っています。
やりがいは感じていますか?
もちろん感じています!造園とは少し違いますが外構・庭園含めて提案できること、お客様の意向に沿ったものを創りあげていくことに関われることはとても嬉しく思っています
◆CADオペレータとしての基礎をしっかり習得⇒RIKCADオペレータ養成講座◆