49%の人が「仕事で使うツールが今後のキャリアに大きな影響を与える」と思っている

「fabcross for エンジニア」が、「仕事で利用するツール/システム」に関するアンケート調査を実施し、2016年4月に結果を発表しました。調査の対象者は、研究・設計・開発系の業務に就いているエンジニア500人。3D CAD、CAE、PDM、PLM、生産計画・管理のツール/システム導入者に、導入してみて感じたメリット/デメリットを尋ねたところ、メリットとして「効率化」や「より高品質な製品設計ができる」などのコメントが寄せられています。

「仕事で利用するツール/システム」に対する考え方については、「仕事で利用するツール/システム次第で、業務効率は大きく変わってくる」と考える人が「非常に当てはまる「やや当てはまる」を合わせて69.2%いました。

また、ツールやシステムが「今後のキャリアパス(職務の変遷)に大きな影響を与える」と考える人は49.0%、38.2%の人が「自分の市場価値に大きな影響を与える」と回答したそうです。これは本当にそうですよね。仕事で使うツールが今後の自分のキャリアに大きな影響を与えるのは当然。設計CADや画像加工ソフト、動画編集ソフト、レイアウトソフト、積算ソフト…とにかく色々なツールが世の中には溢れていますが、どのツールであれ「ツールを使いこなせること」は自身の強みになりますし。逆に言うと、仕事においてどんなツールが使えるか、使う機会を与えてもらえるか、というのも求職者にとっては大きなポイントになるということですね。

さらに、ツールやシステムを「細かな特徴・機能まで深掘りして使いこなせるようになりたい」と考えている人は、「非常に当てはまる」「やや当てはまる」を合わせて52.4%で、「できるだけ多くの種類を学習・経験してみたい」という人も46.4%いた。仕事で利用するツール/システムを使いこなすことに対して、半数近くの人が意欲を持っていることが分かる、とあります。これもまさしくその通りでツールと使いこなすためには学習や経験が必要不可欠なので、必然的に意欲的な人材となります。要するに意欲のある人材に育てるには「キャリアアップに繋がる魅力的なツール」を使う機会を与え、そのツールを「使いこなして活かす経験をする場」を与えることが大事なのかもしれません。

出典-MONOist