庭に暖炉でまったりチルアウト。バイオエタノール暖炉って?

古代から人間は火に魅せられてきました。世界的に見ても火は畏敬の念をこめて神として崇められることが多いです。今でもお祭りなどの神事に火は欠かせませんよね。そこまで大きな意味でなくてもキャンプの焚火は楽しいですし、火を囲んでまったりするのが好きな人は多いのではないでしょうか。家の中で薪をくべた暖炉の火を囲んで団らんなんて憧れます。でも住宅が密集している日本では近隣の迷惑になる恐れがあり、ススや煙がでる薪ストーブや暖炉の設置はハードルが高め。薪を調達する手間や煙突の工事等のコストもかかります。

枯渇しない再生資源が燃料の暖炉
そこで今注目を集めているのがバイオエタノールを燃料にした「バイオエタノール暖炉」。バイオエタノールとはバイオマス(トウモロコシ・サトウキビ等の植物由来の資源)からつくられるアルコールで、バイオマスを発酵・蒸留する事でつくられます。石油等の化石燃料のように限りある資源を使う事がない為、枯渇しない「再生可能資源」として注目されている燃料です。バイオエタノール燃料はホームセンターや通販でも買うことができ、4ℓで¥3,500程度。


画像出典元:大人の火遊び倶楽部


煙が少ない

バイオエタノールによる炎と従来の暖炉による炎を比べてみると、バイオエタノールの炎は煙が出にくいそうです。これがバイオエタノールの大きな特長です。ススもニオイも出ない為、室内に黒い煤がついたりニオイが残ったりする事もありません出るのは二酸化炭素のみです。これなら庭で火を焚いても近隣の迷惑にならず、美しい炎を眺めながらゆっくりリラックスムードを楽しめそうです。


画像出典元:大人の火遊び倶楽部

インテリアアイテムとしても
雑誌・モダンリビングなどを見ていてもバイオエタノール暖炉を導入している実例がちらほら見受けられます。バイオエタノールの燃焼による美しいオレンジ色の炎は「鑑賞用」としてとても効果的。周囲を暖めながら大きくなっていく炎はガスによる人工的な炎とは違い、ゆらゆらと優雅に揺らめく美しい姿で人を惹きつけます。ホテルやレストラン、商業施設等でも活用されるシーンが増えているそうです。

ススがでにくく煙が出にくいとはいえ、炎と燃料を使うという意味ではリスクもあります。きちんとした規格の製品を選び、使用上の注意点をしっかり守る必要があります。素敵なバイオエタノール暖炉を囲んで、団らんや楽しいひと時を過ごしたいですね!