“医福食農連携”を事業軸にする社会起業家が植物にこだわる理由

「海外の植物を輸入したり、和歌山で何か面白いことやっている人がいる」と聞いてその噂のご本人・GAJUGAJUのオーナー和田訓昌さんにお話しをお伺いしてきました。


和田さんは福祉関連の会社を数社、経営しています。障がい者や様々な理由がある人々の社会復帰をサポートするサービスや事業をてがけており、職業訓練のための飲食店や店舗経営をしています。「医福食農連携」をテーマに事業軸を展開している和田さんが植物にこだわる理由は…

「珍しい植物の輸入をスタートしたのは個人の単独ではなくて、和歌山で事業をやっている経営者数名の協業ではじめました。その理由はひとことで言うと「和歌山を盛り上げたい」という気持ちからです。和歌山は山があり海があり本当に豊かな土地なんです。自然に囲まれた豊かなまち。気候が穏やかで温かい和歌山は南国のイメージがとても似合います。様々な珍しい植物でかっこよく素敵にデザインされた庭や商業施設がまちの価値を高めるまちに新たな景観を生み出すことによってまちが豊かになりえると思っています。そうやって住む人の意識が高まって様々な相乗効果を生み出すのではないか、と。」

和田オーナーが珍しい植物にこだわる理由は「まちに新たな景観、まちの価値を高める」ことが根底にあるようです。そのまちづくりの目指すところは…

「目標にしているのはポートランドのまちづくりです。ポートランドのまちづくりには5つの大事な要素があります。住まう人々のコミュケーションが取りやすいこと、広大な自然に囲まれた生活環境、住環境に気をつかったエコシティ、地元の食材を手に入れられる地産地消、地元のローカル性を尊重する地域活性。日本の地方のまちは今後、ポートランドの町づくりを意識した地方都市が増えると思います。住民と一緒にまちを作っていくこと、その場を提供できること、それが自分にできる社会貢献であると思っています。僕は社会起業家として、社会の課題を自分の打ち出す事業で解決していきたいと思っています。

そんな和田さんが自ら、南米やアジアに足を運んでチョイスしたGAJUGAJUで販売中の植物をご紹介します。


プラントハント中の和田さん

メキシコからやってきたユッカ・ロストラータがたくさん!ビッグサイズのアガベもカッコイイです。

こちらもメキシコからやってきたポニーテール。馬のしっぽのような葉とぷっくりした幹が特徴。

ブロメリアの仲間、ネオレゲリア。ブラジルを中心に分布。こんな大きなサイズのものは希少価値が高いのだそう。

南アジア原産、カンボジアーナ。リゾート感があり、ガーデンリゾートの演出にぴったり。

ブラジル原産、カラテア。特徴的な斑が個性的です。

テーブルサイズのグリーンもたくさん。レストランも併設されているのでランチがてらお気に入りのグリーンを探す癒しのひとときが味わえます。

取材協力・GAJUGAJU