新建ハウジングの「ミレニアル世代の住まい感」というアンケートを読んでいて目に止まったのが【平屋Or3階建てどちらを選ぶか】という項目で3世代ごとに多少の差はあるものの「平屋」を選ぶ人が半数もいるというデータ。ここ数年、原点回帰とばかりに平屋が静かなブームのようですが、なぜどの世代も平屋に憧れているのか?その原因をいくつかピックアップしてみました。
もともと日本の住宅は平屋がメインでしたが人口の増加に伴い、上へ上へと拡張することで住環境を整えてきました。そして同じ土地に建物を建てるなら部屋数がたくさんある2階建て3階建てがお得、平屋は割高・贅沢、広い土地がいるといったイメージから戸建ての選択肢から外されがちに。しかし親世代と同居をする家庭が減り一世帯あたりの子供の人数も減少傾向にある現代では戸建て住宅にそれほど部屋数が必要なくなってきました。そして広い土地が必要だと言われていた平屋ですが住宅性能の向上や設計意匠によって、必要不可欠なスペースが確保されていればそれほど広い土地でなくても充分建てられます。
ワンフロアで生活しやすい動線
シンプルで動きやすいワンフロアの構造。2階がないということは階段も必要となる柱も少なくなるのでとてもシンプルな構造になるのでスッキリ広々とした空間の確保も可能。実際に生活をしてみると「すごくラク」というお声も多いんだとか。特に子供が自立したあと2階建てから平屋へと改築するシニア世代にはこの「ワンフロアで生活しやすい」というのはとても重要なようです。
画像引用元:sumika 中庭のある事例
低い建物ならではの安定性
建物の高さが低いので構造の安全性が高く、台風や地震時の危険が少なくなるとされています。
画像引用元:SUVACO 西小保方の家 /岡地 貴文
風通しが良い
二階がある住宅は一階と二階で風の流れが分断されてしまうことがありますが平屋の場合は窓を開ければ全体に風が行き渡ります。
画像引用元:SUVACO 平屋のコートハウス/青木昌則建築研究所
メンテナンスがラク
二階がないので外壁塗装の修繕時、足場を組む必要もなくまた平屋部分だけで済むのでコストももちろん抑えられます。
画像引用元:(有)小倉建設
二階の部屋のように窓を開け放しで眠れない、という防犯上のリスクはありますが二階でも窓を開け放しで寝たり出かけるのはキケン!とされているのであまり関係ないような気もしますよね。広々とした間取りとフラットな空間が魅力の平屋、ライフスタイルに合わせて選択したいですね!