地震対策できてますか?室内の地震対策を改めてチェック

1月17日で阪神淡路大震災より23年が経ちます。地震大国日本では数年に一度、どこかの地域で大きな地震が発生しています。阪神淡路大震災の兵庫県内の死者のうち、9割が家屋や家具類の倒壊による圧迫死や窒息死でした。インテリア被害による圧死は少ないとされていますが、家具の下敷きになり死亡した例や飛んできたテレビにあたり死亡した乳児の例などもあります。死亡にはいたらなくとも家具の転倒や散乱により室内で怪我をした人も多数見られました。怪我により逃げ遅れる可能性がおおいにあるため「最初の怪我をなくす」ことが重要とされています。今月のICA関西のセミナーは「インテリアでできる地震対策(講師:土谷尚子氏)」でした。その中で学んだポイントをご紹介します。


【住まい方の地震対策】
・身の回りに物を置かないシンプルな暮らしをこころがける
・納戸やクローゼット・押し入れを活かした集中収納をこころがける
・高い位置に物を置かない工夫をする
・重心を下に持ってくると転倒予防になるので、チェストや棚には下の段に重たいものを入れる
・新築の場合はなるべく作り付けの家具にする

画像引用元:ecomo


【家具の配置での地震対策】
・背の高い家具を間仕切り代わりに使わない
・居間や寝室に大きな家具を置かない
・家具を積み重ねない
・室内からの避難経路を考慮する。ドアを塞いだりベッドに倒れこんでくる位置や並びに配置しない


【家財の対策】
家具の固定
・重ねて置いている家具は連結金具などでくっつける
・突っ張り棒などで家具や家電を固定する
・L型金具やチェーン式転倒防止金具で固定する
・ストッパー式器具で家具の転倒を防止する
・防災カーテンにする

家電製品の固定
・テレビや電子レンジ・冷蔵庫などは粘着ジェルや粘着マットを敷いて接着させる
・背の高い家電は突っ張り棒などで固定する

ガラスの飛散防止
・ガラス飛散防止フィルムを家具のガラス部分や窓ガラスに貼る

画像引用元:メガストア


こうして書き出してみるとほとんど対策できていないことばかり…。セミナー中に出た意見では「突っ張り棒は見た目がダサいので重要なのはわかっていても心情的にはなかなかつけたくない、でもL字金具は壁の下地などの問題で取り付けできないし、結局そのままに…」という意見もありました。とてもよくわかります!日本の中でも特に地震の多い静岡では大体の家具の配置場所にちゃんとL字金具用の下地処理がしてあることが多いそう。さすがです。

災害発生後、ライフラインがストップしてしまった時の備蓄品も大切です。半年に一回は備蓄品のチェックもした方がいいようですが、こちらもなかなか出来ていないという人も多いのではないでしょうか。「ローリングストック」なら使いながらストックできるのでいざという時困りません。私も日用品とそのまま食べられるレトルト類やスナック類に関してはローリングストックを実践しています。が、一番困っているのはお水。一人あたり一日に必要な量は3ℓといわれており、4人家族の場合、一週間に必要な水の量はなんと84ℓ!2ℓのペットボトル42本分です。こんな量、収納できるわけない!って感じですよね。備蓄を考える時、収納場所の確保がとても重要になります。”備えあれば患いなし”という言葉通り備えは大事。その備えを確保するための収納のためにやはり、整理整頓・物の量の見直し、が最重要です。