新建新聞社の住宅産業大予測セミナーレポートの続きです。前回まで内容はこちらをご覧ください。工務店が「家」の販売から「ライフスタイルの提案」へ発想を転換し、ポジションを変えていくことが重要になって来るのかも、という内容のレポートを前回は書きました。
一言で「家を建てようとしている人」と言っても様々な人がいるかと思います。コストをかけられる人、ローコストで自分好みの家を建てたい人、こだわりはなく「そこそこの家」に住みたい人、自分の好みをふんだんに取り入れたこだわりの家に住みたい人…。
自社が「どの層に向けたサービスのポジションにいるか」を明確にし、そのターゲット層に合わせた施策をしていかないと生き残れない、と三浦氏は言います。下のポジショニングマップの図をみると工務店はちょうど住宅業界の中央にいます。三浦氏いわくハウスメーカーと違い、自由度の高い工務店には強みがあります。
三浦氏のいう工務店の強みとは
①自然素材と手仕事でつくる木の家
②住まいで幸せを最大化する少数精鋭のプロ集団
③地元を元気にする地域貢献産業
④コトとヒトが財産であり売り物
⑤住まいと暮らしにイノベーションを提供できる
ハウスメーカーとは様々な差異がありその特色を強みに変えて、自社のポジションを明確にしていくことがカギになるということだそうです。
参考:新建新聞社 住宅産業大予測フォーラムセミナー(2015年12月17日)
新建新聞社