国による働き方改革の推進もあって在宅で働けるテレワークの導入や、フレックス制度など様々な働き方を提案し、導入している企業も増えてきました。また、定年制度は今後なくなるのではないか、体が動く元気な国民はずっと働いて生産性をあげるしか少子高齢化社会を乗り切れないのでは、という話題もよく耳にしますよね。先細りにしかならない年金制度を考えると私たちが60代を迎える頃には定年制度は廃止されているかもしれません。でもずーっと今と同じ仕事を続けるの?と考えるとちょっと気が遠くなる…。今までは40代50代での転職は難しい、受け入れ先がなかなかないと言われてきましたが、これからは40代でも50代でも年代関係なく転職しやすい労働環境にシフトしていくでしょう。
20代ではこなすことに夢中で楽しかった仕事も、30代・40代になってくると「あれ?これ私が本当にしたいことなんだっけ?」と「ズレ」を感じて、一念発起して転職する人も多いと思います。「ズレ」を感じなくても結婚して子供が生まれたり、近親者の介護が必要だったりと環境の変化によってワークライフバランスを見直すようになるのも30代・40代が多いと思います。どんな理由にせよ、転職をするには一番必要なものはスキルですが、転職をするにあたって取得しておいて損がないのが資格。30代・40代にオススメの資格をチョイスしてみました。
会計や資産に関する知識があるとやはり強い
◆中小企業診断士
世の中が多様化し、高度な経営戦略が求められているご時世。経営のプロである診断士へのニーズは年々高まっていますが、まだ実は20,000人しかいないのが現状です。試験の難易度も上がりきっていない今こそ、チャレンジのタイミングです。 コンサルティングした会社の成長を見守るのはやりがいもすごく感じそうですよね。
◆行政書士
行政書士は 認可・届出書類などの書類代行が主な業務。社会的ニーズも非常に高く、活用の機会も広い資格です。 独立開業もしやすく女性もたくさん活躍しています。一定期間、勉強をしないといけませんが通信講座などもあり、自分にあったペースで勉強可能です。
◆ファイナンシャルプランナー
お金持ちでなくても、一般の個人であってもFPと契約して資産運用を相談する時代になりました。ファイナンシャルプランナーは幅広い分野でニーズが高いだけでなく、専門性の高いスキルが身につきます。金融系だけでなく不動産や建築、証券、生命保険分野といった業界でもニーズがあります。しかしコンサルティング業務やファイナンシャルプラン業務に携わった経験が2年以上ないと受験資格がないため、勉強してすぐに受験できるわけではありません。
◆宅建(宅地建築主任者)
不動産(住まい)は、買うにせよ借りるにせよ絶対にいるものです。なくてはならない住まいに関する法律、税金を中心に知識をつけます。建築・不動産業界のみならず、金融業界をはじめとする幅広い業種から必要とされる人気の資格です。金融系をはじめとする企業では宅建主任者へのニーズが高まっています。取得も3ヶ月~半年と短期で取得できるのもいいですね。
今後さらに強くなるニーズ。福祉系の資格
◆ケアマネージャー
ケアマネージャーはケアプランを作成したり、施設と介護を必要とする高齢者の橋渡しが主な業務となります。介護福祉制度の運営に携わるケアマネージャーはとてもニーズが高い資格です。新しい資格ということもあり、まだまだ人材不足だそうで、今が取得のチャンス!集中講座を受ければ合格率も60%以上と難易度が高すぎないのも魅力です。
◆調剤薬局事務
薬剤師のお仕事をサポートし、調剤薬局で必要となるさまざまな業務をフォローします。事務全般、レセプトコンピュータ入力などをメインで行います。今やほとんどが病院で処方箋をもらい調剤薬局で薬を処方してもらう「医薬分業」は、国の推進に伴い今ではスタンダードになりました。それに伴い調剤薬局事務は常に全国で必要とされています。
ワークライフバランスを考えて在宅で働きたい時に
◆マイクロソフト オフィス スペシャリスト
在宅でのデータ入力には資格やスキルは必要ありませんが、持っていたほうが良い資格としてマイクロソフトオフィススペシャリストがあります。データ作成系の仕事はほぼMicrosoftのExcelやWordを使用しますので、マイクロソフトが認定した資格に合格すればWordやExcelの水準技術を持っていることのアピールになります。また、入力スピードや精度(誤字、脱字などがないか)が問われるので「日本語ワープロ検定 」も同時に取得しておくと、クライアントの選定条件の中で有利になると思います。
◆アドビ認定エキスパート
グラフィックデザインで必須となるアドビ社のillustratorやphotoshop。これらのアプリケーションの習熟度を測るものとしてAdobe社公認の認定資格、アドビ認定エキスパートがあります。デザイン業務は資格よりも実績を重要視されることが断然多いですが、実績+資格を取得していれば鬼に金棒。取引経験のないクライアントとwebを介してのやり取りになる場合は資格を持っていることは一つの指標にもなります。
◆RIKCADオペレータ認定
エクステリア設計のオペレーション認定資格。受講後、認定試験を受ければ在宅CADオペレータとして認定され、クライアントから設計図を預かりCADで入力作業をします。中古物件のリフォーム需要が増えている中、人材不足のエクステリア業界の中でまだまだニーズの高い業務です。⇒詳細はこちら
資格は、取得するのが目的ではなく「自分を活かす」ために取得するもの。あっても困らないのがお金と資格。興味がある資格はどんどん勉強したいですね!