前回の「剪定をやってみよう!」では不要な枝の見極め方をご紹介しました。⇒記事はこちら 今回は庭木の生育にも大切で、庭木の見た目も左右する「透かし剪定」の方法についてご紹介します。
自然風の樹形でも刈り込み仕立てでも、樹冠にそって形を整える基本は同じです。しかし表面的に切りそろえるだけでは、株の内部への日当たりや風通しが悪くなり、中側の枝や葉が枯れる原因になるようです。外側は葉があるのに内側はスカスカの木をみたことはありませんか?そういった庭木は外側の剪定のみを繰り返したため、内側の枝や葉が枯れてしまったことが原因です。
きちんと「透かし剪定」ができていれば中側の枝や葉が健康なままでいられます。透かし剪定とは太すぎる枝や長すぎる枝、不要な枝を間引いたり切り戻したりしながら樹冠を整え、全体の枝や葉のボリュームを均一にする剪定です。極端に長い枝や太い枝があるとその枝に養分が集中してしまい、他の枝や葉の成長の妨げになります。枝の長さや太さ、葉のボリュームが均一な庭木は養分が均等にいきわたり、健康的に成長することができます。内側の枝や葉のボリュームは外側からでは判断できないので庭木の内側に入って下から見上げて確認しましょう。
↑こんな感じで下から見るとわかりやすいです
(2)枝葉の数が均一になるまで込み合った枝を間引く
(3)枝先の枝や葉を間引いて、枝先を整えて仕上げます
庭木によって剪定の適期は違いますが、剪定適期の場合ならけっこう大胆に透かしても大丈夫なようです。ただ高すぎる木や大きすぎる木の場合は、やはり庭師さんに任せた方が賢明です!