![RIKコンテスト](https://www.rikcorp.jp/corporate/wp-content/uploads/2024/04/toptt2024.png)
RIKコンテスト2024受賞作品
概要
ユニマットリックでは2010年からRIKCADユーザーの皆さまの技術力、そして施主への提案力の向上を目的として「リックパースコンテスト」を開催してきました。さらに2023年には、顧客との商談スタイルの変化や、設計・提案ツールの進化にあわせて「RIKコンテスト」にアップデートしました。
今回の「RIKコンテスト2024」では「パースコンテスト」「プレゼンコンテスト」「動画コンテスト」の3つのカテゴリーで作品を募集し、おかげ様で今回も全国のRIKCAD ユーザーの皆様から数々の力作をご応募いただきました。お忙しい中、非常に多くのご応募を頂き、誠にありがとうございました。
二次審査までユニマットリック社内で審査し、その後審査員による最終審査を行いました。当作品集では二次審査通過作品(優秀作品)から各賞受賞作品まで掲載しております。
ぜひ、想いの詰まった個性豊かな作品の数々を、じっくりご覧いただき、今後の参考にしていただければ幸いです。
※ 今回はファサード大賞、ライティング大賞、ランドスケープ大賞、ファンタジー大賞、プレゼン大賞の該当作品はなしという結果となりました。
総合大賞 グランプリ
命ひしめく森の小路
![](/common/img/contest/2024/award/a/8389.jpg)
【愛知】日豊ガーデンズ株式会社 冨安 俊貴
作品説明
心癒される場所を身近に。そんな思いから生まれた作品です。木々たちが大地からエネルギーを吸い上げ、力強く成長していく様、木漏れ日が降り注ぐ小路、響くせせらぎ。私達が本能的に感じる「癒し」をRIKCADで最大限に表現しました。 それらの空気感を、こちらの作品から感じ取っていただけると幸いです。
講評
優しさに包み込まれたような空気感が伝わる木漏れ日。樹幹すべてが描かれなくとも想像させる木々の高さと奥行感、石や下草の形状、配置バランスが近景から遠景へとアプローチと共に視線誘導、それらを何気なく描いているように見せるテクニック。全体のまとまりが非常に良く、見ている側に想像力を湧き立たせる素晴らしい作品です。ひと目見てこれだと思わせる一枚でした。(富田 絵里香)
パースコンテスト
ガーデン大賞・新人賞
![](/common/img/contest/2024/award/a/8393.jpg)
窓辺にて想うこと【愛知】日豊ガーデンズ株式会社 小澤 朋子
作品説明
窓辺があって目の前に狭いながらも雑木の庭風な緑が在るというイメージからつくり始めました。普段の業務では考えることができない閉鎖的な空間に樹々や石を配置していくことによって特別感が生まれました。外を考えていると建物の内側にも想いが馳せ、日常とは離れたおもてなしの間のような空間を演出しました。今回パースを作るにあたり、イメージを形にしていくことの難しさと楽しさの両方を経験しました。
講評
空間を愛でる力を感じました。制作時にご経験された「難しさ・楽しさ」のお気持ちが伝わってまいります。壁面のライティング、空間への光の広がりや伸びの表現が絶妙です。屋内空間の明るさの先に見える景色に時間の流れと内外の空気の質の違いを感じるすばらしい作品。今後もさらなる探求をいただきたいです。(菊原 啓子)
和風大賞
![](/common/img/contest/2024/award/a/8369.jpg)
朝雨【福岡】株式会社久留米庭苑 古賀 裕美
作品説明
京都の寺院の回廊に着想を得て創作した空間になります。朝の張りつめた静謐感に朝日が柔らかく差し込む情景を表現しています。
講評
朝もやがかかった様な清々しい空気感が近景、中景、遠景の表現でとてもリアルに感じられる作品です。また、難しい雨の表現も庇から落ちる水に朝日が当たってキラキラ輝いて見えたり、水面や景石の反射などとても丁寧に作り込まれており、深呼吸をしたくなるような情景が伝わってきます。(古橋 宜昌)
優秀賞
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融合【山口】有限会社エクステリアの森 三好 俊典
作品説明
「自然と融合する建築物」をイメージしました。建物は硝子の壁やH鋼を多く使用して抜け感をだし、自然に溶け込みやすくしています。石貼りの壁は凹凸感を表現したかったので石のオブジェクトを使用し、大きさを調整しながら1個づつ配置。空、背景、建物、水面、植栽の面積のバランスは特に意識しながら作りました。
講評
荒々しい岩壁と現代的な建物の相反する組み合わせですが、上手く調和が取れるように構成しており見事です。H鋼、ガラス、鏡、ひねりの有る柱、木製デッキなど様々な素材を使っていますが、煩雑に見えない様にまとめられているのも素晴らしいです。曲線を描くデッキの園路は直線ばかりの建物に対して、とても良いアクセントになっていると思います。石の素材感、水面の揺らぎ、H鋼の連結部ボルトなども細かく表現しており作者さんのこだわりと緻密さが感じられます。(赤坂 泰一)
![](/common/img/contest/2024/award/b/8021.jpg)
Happy Talk【福井】スリービー工業株式会社 西川 美希
作品説明
水の音が心地よい植栽がたくさんのcafe店内です。たくさんの話し声とボサノヴァが流れる楽しい空間をイメージしています。
講評
緑あふれるカフェの店内の様子が見事に表現されている作品です。光と影のメリハリをつけることで上質な大人の空間がイメージできます。インテリアグリーンの幹や葉に当たった光の表現もとてもナチュラルで丁寧に作り込まれたことが感じられます。(古橋 宜昌)
![](/common/img/contest/2024/award/b/8025.jpg)
おばあちゃん家の夏休み【福井】スリービー工業株式会社 西川 美希
作品説明
ちょっと暑いけれど、風が気持ちいい和の空間をイメージして作りました。手入れをきちんとしているおばあちゃんのお家での朝一番。心地よさが伝わるように、室内をほんのり暗くしてひんやり感を出しました。
講評
影を主体にみせることでより日差しを感じ、心地の良い空気感が表現されている臨場感あふれる作品となっています。屋外の強い日差しの明るさと対照的に陰になる室内にも障子の透け感やガラスの反射や行燈の光の表現で明るさの強弱のバランスが保たれ、絵としての奥行きを感じる良い作品です。(松井 信)
![](/common/img/contest/2024/award/b/8196.jpg)
オーバー60賞
癒庭トリック【山口】メグファクトリー 松田 幸次
作品説明
仕事の合間に休憩するため、ウッドデッキに向かっている状況のパースです。職場の中にコーヒーブレイクや散策など寛ぎ楽しめる場所を創り、何となくいざなわれる仕掛け(トリック)のような癒しの空間-癒庭(ゆにわ)を表現しています。制作に際しては、ウッドデッキの内外装の造り込みに注力しました。また、ウッドデッキに通じる2つの階段に変化をつけ散策の楽しさを表現しています。
講評
手前2方向からデッキへと延びる大きな石の階段と奥にある本や小物といった細かな表現が、ウッドデッキの中空間があることでコントラストが明確になりパースペクティブ感が生まれています。脇役である右側の3棟は個性的でありながらも規則性ある配置によって全体のバランスが整えられ、ボリューム感も充実し迫力がある点も良いところです。(富田 絵里香)
![](/common/img/contest/2024/award/b/8482.jpg)
テクニック賞
プライベートリゾート【山口】有限会社エクステリアの森 中村 達也
作品説明
モデリングで苦労した点は、窓枠・屋根等を形状断面マネージャとモルフを使い試行錯誤しながら作成した事です。レンダリングは、Twinmotionを数年ぶりに使った為、操作方法を理解するのに苦労しました。
講評
しっとりとしたリゾートホテルのイメージでしょうか、奇をてらうことなく上質な雰囲気に仕上がっています。つい先程まで雨が降っていたことを伺わせる濡れた石畳の床や建物の屋根、サークル状の笠木など細かいところまで良く作り込まれています。建物の窓ガラスに写った空や風景も良い雰囲気を醸し出しています。(古橋 宜昌)
![](/common/img/contest/2024/award/b/8385.jpg)
雨をまとって【三重】積水ハウス株式会社 川合 亜沙美
作品説明
雨が上がり、月明かりに照らされた夕景を表現しました。石塀や外壁、軒裏に映る植栽の影が綺麗に見えるよう、一つ一つの照明の角度と強さにこだわりました。水溜まりの表現はTwinmotionの機能を使用しています。
講評
ライティングの表現において映り込みなど再現性がとても高い、という印象です。全体像からこだわりを持った高いクオリティでの追求・探究の力が伝わってまいります。雨上がりのほんの一瞬の「切り取った」景色を表現された価値を感じます。(菊原 啓子)
![](/common/img/contest/2024/award/b/8194.jpg)
オーバー60賞
癒しのシェアオフィス【山口】メグファクトリー 松田 幸次
作品説明
毎日通っているシェアオフィスに向かう状況のパースです。シェアオフィスを、単なる仕事場としてではなく、仕事疲れを癒せるような快適な自然環境や遊びに包まれた空間として表現してみました。制作に際しては、ウッドデッキの屋根形状や建物のエッジに工夫を加えています。また、手前の門袖は何度も修正しながら完成させました。さらに、建物の奥側や背景も丁寧に造り込んでいます。
講評
ウッドデッキに設置された木製の大屋根は曲線も含め複雑に部材が組まれていて、圧倒的な存在感があります。それに対して建物の庇や外構の壁の笠木などは水平ラインを強調したデザインにまとめられているので両者の対比が面白く見応えのある作品に仕上がっています。(古橋 宜昌)
![](/common/img/contest/2024/award/b/7977.jpg)
緑に包まれたエントランスガーデン【兵庫】山中育樹園株式会社 山中 康太
作品説明
大規模な住宅の、エントランスとなる庭空間をイメージして作りました。自然樹形の樹木を配置し、天然石や植栽を、造園植栽工事の際に配置しているバランスを意識しながら現場の仕上がりをイメージして作成しています。特に高木については、実際に植木屋さんに出向き、撮影したデータを基に、3Dソフトでモデリングを行っています。
講評
点景の配置だけでなく、素材もオリジナルでつくっているという拘りと熱意が感じられる作品です。景石の裾を隠す植栽の表現も現実に近い感覚で配置されているのでリアルに馴染んでいます。植栽計画としてのプレゼン資料として非常にイメージしやすい精度の高い作品だと思います。(松井 信)
![](/common/img/contest/2024/award/b/8405.jpg)
ラピスラズリ魔石鉱【愛知】日豊ガーデンズ株式会社 冨安 俊貴
作品説明
神秘的な世界を表現したいという思いから生まれた作品になります。自然に生成された洞窟感を作り出すため、長い時間を掛けて変化していく岩肌の質感、光る石の見せ方や配置には特に注力しました。
講評
洞窟外側の岩と水面に映り込む岩の質感が絶妙に表現され写真の様です。洞窟内の暗がりで「光る石」がとても美しく、青暗い神秘的な風景を創り出しています。明と暗のバランスも素晴らしく「画」に安定感があります。作者さんが意図した風景が見事に描かれております。(赤坂 泰一)
![](/common/img/contest/2024/award/b/8234.jpg)
太陽の下の名画【神奈川】空間構成研究室 市来 敬子
作品説明
プリント技術が発達した今日、太陽の下で名画を鑑賞することが出来るようになりました。絵の中の女神達と遊宴を楽しむ事も可能です。そんな女神たちと同じ空間を楽しめる庭を考えました。
講評
純粋に!あったらいいなぁと感じました。CADでここまで表現いただいているのならば!VRで体験できるのはないかと!と期待してしまいます。詳細な作り込みはもちろん、着眼点、オリジナリティも素晴らしい作品という印象です。陽や陰影の表現も絶妙、まさに「使いこなされた」高い技術力を感じます。(菊原 啓子)
奨励賞
![](/common/img/contest/2024/award/c/8296.jpg)
RIKCAD賞
湖畔に繋がるテラス【静岡】中部建商株式会社 高柳 奈々
作品説明
広大な湖を眺められるテラスを演出するためにアイテムや装飾は抑え、配置のバランスを気遣い空間の開放感を感じるよう心がけました。素材や色相も調整しながら距離感やスケール感、空気感など感じられるよう考えました。
講評
CAD(CG)らしさがありながらも絵画っぽさのある、絵としての表現が抑えられている「画」としての壮大さを感じます。今っぽさや時代感を感じられる作品。設計におけるリアリティがありながらも幻想的な広がりを創造されている、バランスの良さの素晴らしさを感じます。(菊原 啓子)
![](/common/img/contest/2024/award/c/8100.jpg)
ベイエリアのビアガーデン【千葉】スペースガーデニング株式会社 鈴木 晶子
作品説明
ベイエリアのビアガーデンをイメージしました。昼下がりの午後、お子様連れのご家族やサラリーマンなど思い思いのスタイルでくつろいでいる様子を切り取りました。対岸に見えるビル群が都会の雰囲気を醸し出しています。
講評
パースアングルとして難しい円ですが、屋根とその影や、借景を対比させることで空間の立体感を感じさせ、デザインポイントである円が強調されている。家具や人物の配置バランスも良く、人物によってその空間がどのように過ごすのかが直感的に分かり説得力が生まれています。(富田 絵里香)
![](/common/img/contest/2024/award/c/8122.jpg)
集える場所【千葉】スペースガーデニング株式会社 三矢 記央
作品説明
1人でゆっくりくつろいだり、仲の良い友人とのパーティーもできる居心地の良い場所をイメージして描きました。建物の中に植栽や、自然をモチーフにした階段、目隠しのウォーターカーテンに照明を設置し、揺らめく灯など非日常的な雰囲気を演出してくれるようデザインしました。
講評
この様な空間を表現する時、部分的にスポットライトを当てる様になりがりですが、全体に程よく光が当てることで、「こだわりに、こだわった」しつらえの室内の感じが良く表現されています。テーブル上のPCやソファー上のクッションや本などが、人物を入れずとも、生活感を演出し、温かみのある作品に仕上げっています。(赤坂 泰一)
![](/common/img/contest/2024/award/c/8250.jpg)
SQUAREHOUSE 昼【静岡】中部建商株式会社 佐野 貴亮
作品説明
多数の四角を重ね合わせた、角が際立つクールモダンな建物にあうエクステリアの提案。建物2階の外壁に合わせてカーポートの梁の太さで統一感と奥行きを演出。縦の滑り出し窓、玄関の入口の細いラインに合わせてエクステリアアイテムにも細いラインを多く使用。凸凹、メリハリを程よく効かせてクールで洗練された空間に。面と線の入り混じる中、グリーンスポットを要所に取り入れ印象的なフロントへ。
講評
CADパースの完成度、アングルはもちろんですがエクステリアのデザインとしても良く考えられた作品です。ファサードに大スパンで飛ばした梁が建物のコンセプトにもよくマッチしており、水平ラインが美しいカーポートや浮遊感のある階段が美しく組み合わされています。居室に対する目隠しと通風にも配慮されていて実用的な設計となっています。(古橋 宜昌)
![](/common/img/contest/2024/award/c/8292.jpg)
縁側と日差し【福岡】積水ハウス建設九州株式会社 村田 香奈愛
作品説明
室内をあえて影で暗くしつつ奥のお庭に視点が行くようにしました奥行のある空間を意識して作成しました。
講評
手前の庭・室内・奥の庭といった3段階の空間を通すアングルにし各所の明暗の変化で奥行きが演出されている、伸びやかな空間を感じる作品です。見せる部分の比率や視点の高さをもう一工夫すれば更に奥行きを感じ繋がりのある空間表現になったように感じます。(松井 信)
![](/common/img/contest/2024/award/c/8147.jpg)
RIKCAD賞
初夏の庭【和歌山】garden&exterior Kokia 高澤 章子
作品説明
真夏ほど強くない初夏の日差しが、庭やデッキ、リビングに降り注いでいます。これから暑くなりそうな予感とまだ少し涼しげでキリッとした空気感を表現しました。手前に影を落とし目線を奥へと誘導する効果を狙いましたが、影の落とし具合と日差しの強さ綺麗さを表現するのに苦労しました。
講評
近景であるカラーリーフの植え込みが美しく、色のバランスもとても良いです。心地よく過ごすためのファニチャー空間にはスポット効果が生まれるように全体の影が調整されつつ、ギボウシからアナベル、そしてファニチャーへと見せたいものへと流れていく視覚効果。あの場所で寛ぎたいという気持ちになりますね。(富田 絵里香)
![](/common/img/contest/2024/award/c/8149.jpg)
my garden【和歌山】garden&exterior Kokia 高澤 章子
作品説明
ガーデニングが大好きな人にとって春は一番ワクワクする季節。暖かい日差しの中でお気に入りのお庭で草花のお手入れをするシーンを描きました。手前は水辺の植物や日陰の植物にし、奥に進むにつれて日向の植物を配置しました。明るさ、色味、コントラスト、暖かみを出すのに苦労しました。
講評
待ち焦がれた季節を迎えられ、楽しみな気持ちが広がるお庭の印象に気持ちまで温かになりました。陽の光の中の空気の香りまで伝わってまいります。自然の表現に感じる「ここちのよさ」は植栽などリアリティのある設計に培われた表現であることと実感致します。(菊原 啓子)
![](/common/img/contest/2024/award/c/8042.jpg)
PANORAMIC VIEW【徳島】積水ハウス株式会社 井村 裕美
作品説明
高台に建つ住宅。360°パノラマ景色が望めるリビングルーム。自然と一体となり安らぐ空間。
講評
内と外がつながる空間の表現がバランスよくまとまっている良い作品だと感じます。作り込みの精度が偏ることなくできていて色の配色も落ち着いているので、絵としての印象が心地よく感じます。光の表現の柔らかさもこの空間の開放感の良さを引き立たせています。(松井 信)
![](/common/img/contest/2024/award/c/8274.jpg)
朝日が降り注ぐチャペル。幸せの瞬間を待つ。【福井】スリービー工業株式会社 櫻井 奏子
作品説明
反射するステンドグラスが表現したくて、メッシュで1枚1枚ガラスを作りました。照明・太陽の向きすべてをこだわり仕上げました。広角で撮影したかのようにみせたくて建物の造形も工夫しています。
講評
チャペルという空間を照明や反射や透け感を巧みに使うことで、厳かさと開放感を表現できている作品に感じます。白い空間にステンドグラスや植栽がバランスの良い比率・レイアウトで構成されていると思います。各所の作りこみがしっかりしているからこそ完成度の高い作品となっています。(松井 信)
![](/common/img/contest/2024/award/c/8192.jpg)
biotope-aquarium【兵庫】株式会社ウエシン 加堂 太一
作品説明
水位が上昇し荒廃した住宅、かつて人が住んでいた空間を海洋生物が過ごす世界観をイメージしました。都市化や工業化などで失われた場所を自然で飲み込み、近未来の生きものの暮らす場所を演出しています。水の中でも植物は生長し構造物にびっしりと付いた藻やカーポートなどの金属類の錆感は特にこだわりました。また、魚などは動くものを使用し、よりリアルな角度で止まるよう何度も修正を重ねました。
講評
海水の中で陸上の植物が育つか?柱には藻が生えているけど屋根には生えないのか?など不思議な感じがファンタジーなので評価のポイントでもあります。一つ一つの表現力が素晴らしいせいか、どこかリアルにも感じる映画のようなゾクゾク感があります。(富田 絵里香)
![](/common/img/contest/2024/award/c/8258.jpg)
時間(とき)と季節の経過【兵庫】株式会社ウエシン 塚本 真美
作品説明
お庭で1本の木の時、1日の時間(とき)、春夏秋冬の経過を1枚のパースで表現してみたく、あえて正面からのパースにして、4枚に分けて作り、窓に映る景色を1枚にまとめました。春の朝の暖かい風、夏の昼の日差しから木陰で涼み、秋の夕焼けに照らされる紅葉、冬の夜のシンとした冷たい空気をイメージして、それぞれの背景の空の色をグラデーションで表現しています。
講評
1本の樹木の風景を四季に4分割して描きだすという発想が面白く感心しました。特に、冬をとても上手に表現されていて、雪だるまで季節を印象付けている所がかわいらしく、素晴らしい作品です。以前に、ガジェット系動画投稿者の動画で、スタジオの壁に、窓に見立てた縦長のモニターを2~3枚並べて風景を映すという製品を見たことがありましたが、タイミングよく樹木を撮影出来れば、リアルに再現出来そうです。(赤坂 泰一)
その他
新人賞
![](/common/img/contest/2024/award/d/8397.jpg)
ガーデンウェディング株式会社南香園
福澤 こずえ【北海道】
新人賞
![](/common/img/contest/2024/award/d/8204.jpg)
秋声株式会社久留米庭苑
北川 めい【福岡】
RIKCAD賞
![](/common/img/contest/2024/award/d/8017.jpg)
あの頃の記憶。株式会社庭建
小宮 圭司【長崎】
優秀作品(二次審査通過)
![](/common/img/contest/2024/award/e/8035.jpg)
夕暮れ時の読書
中部建商株式会社
大石 瞳【静岡】
![](/common/img/contest/2024/award/e/8252.jpg)
SQUAREHOUSE 夜
中部建商株式会社
佐野 貴亮【静岡】
![](/common/img/contest/2024/award/e/7999.jpg)
luxury garden
ガーデンエクステリアオーシャン
大柴 美穂【兵庫】
![](/common/img/contest/2024/award/e/8127.jpg)
pottery
株式会社ウエシン
加堂 太一【兵庫】
![](/common/img/contest/2024/award/e/8093.jpg)
Green Oasis: Modern Haven
Tropic Planners & Landscape Pte Ltd
Carasig CJ【Singapore】
![](/common/img/contest/2024/award/e/8184.jpg)
花影
エディア株式会社
黒沢 留奈【北海道】
![](/common/img/contest/2024/award/e/8186.jpg)
秋のひととき
エルクホームズ株式会社
石野 早織【山口】
![](/common/img/contest/2024/award/e/8076.jpg)
コンクリートガーデン
株式会社庭福久
桑藤 悠【東京】
![](/common/img/contest/2024/award/e/7941.jpg)
corner
株式会社エクステリアチバ
鈴木 留美【岩手】
![](/common/img/contest/2024/award/e/7937.jpg)
木陰を感じるナチュラルガーデン
積水ハウス建設中部株式会社
野村 冴子【愛知】
![](/common/img/contest/2024/award/e/7991.jpg)
つどい
積水ハウス建設関西株式会社
岡田 香保里【大阪】
![](/common/img/contest/2024/award/e/7900.jpg)
住まう人々を迎えるエントランス 夕暮れ
積水ハウス建設関東株式会社
佐藤 優子【埼玉】
![](/common/img/contest/2024/award/e/7920.jpg)
重厚さと緑のコントラスト
積水ハウス建設関東株式会社
菅原 潤【埼玉】
![](/common/img/contest/2024/award/e/8040.jpg)
雨上がりの中庭
新町 尚子【東京】
![](/common/img/contest/2024/award/e/8054.jpg)
みどりの湖畔に包まれる、朝のひととき
株式会社GLD-LAB.
佐藤 由佳【東京】
![](/common/img/contest/2024/award/e/8066.jpg)
海底都市 Atlantis
有限会社シンセイ産業
石橋 慶大【福岡】
![](/common/img/contest/2024/award/e/8256.jpg)
未来への階段
中部建商株式会社
佐野 貴亮【静岡】
![](/common/img/contest/2024/award/e/8437.jpg)
山荘の雪景色
株式会社ワイドアルミ
四元 摩野【神奈川】
![](/common/img/contest/2024/award/e/8413.jpg)
海辺の最果て
積水ハウス株式会社
田中 瑠璃姫【岡山】
プレゼンコンテスト
※ プレゼンコンテストの作品は、サムネールクリックしていただくとPDFで作品のすべてのページをご覧いただけます。優秀賞
![](/common/img/contest/2024/award/p/b/8328.jpg)
ADVANCE.【静岡】中部建商株式会社 高柳 奈々
作品説明
完全なるプライバシー空間の充実をテーマに閉ざすことで生まれる美しさやライフスタイルの展開を考えました。ゲートを抜けた先には住まう人が周囲の目線を気にすることなく心置きなく過ごせる外部空間を演出しました。全体は同一素材、自然との調和をシンプルに構成することによってどこまでもストレスのない穏やかで贅沢な時間が生まれるよう考えています。
講評
提案ポイントたくさんのボリュームある素敵なエクステリアプランです。それぞれのパースも美しく、各ページのレイアウトもバランスも良く見やすい。1ページから5ページまでの流れもスムーズで引き込まれます。この作品のようにアピールしたいポイントがたくさんある場合、パースのアングルや切り取り方など、いかにベストなものをチョイスするかが重要になりますがその点においてのセンスも素晴らしいです。(福元 敬子)
優秀賞
![](/common/img/contest/2024/award/p/b/7995.jpg)
Relaxation ~緑・光・水が織り成す心地よい空間~【大阪】積水ハウス建設関西株式会社 岡田 香保里
作品説明
室内と室外を繋ぐ、自然に囲まれた癒しの場。感性豊かに暮らしを楽しめる毎日になれば、心豊かに過ごしていける。昼と夜の生活の違いを表しながらもの、両方温かい空間に表せるよう工夫し、室内・室外を隔たりなく過ごせるようプランした。アプローチはロックガーデン、庭には大きなプールを取り入れ遊び心満載のたった一つのマイホームへ。
講評
屋内と屋外を一体に繋げた白い靄(mist)、水面のゼニスブルーの色使いのトップページは感性の高さを感じさせる印象的なプレゼンに仕上がっています。レイアウトやパースアングルも上手く処理されていますし、建物ファサードの壁面部に対する片枝を強調した樹木フォルムも効果的演出に繋がっています。(藤山 宏)
優秀賞
![](/common/img/contest/2024/award/p/b/8248.jpg)
SQUAREHOUSE【静岡】中部建商株式会社 佐野 貴亮
作品説明
多数の四角を重ね合わせた、角が際立つクールモダンな建物にあうエクステリアの提案。建物2階の外壁に合わせてカーポートの梁の太さで統一感と奥行きを演出。縦の滑り出し窓、玄関の入口の細いラインに合わせてエクステリアアイテムにも細いラインを多く使用。凸凹、メリハリを程よく効かせてクールで洗練された空間に。面と線の入り混じる中、グリーンスポットを要所に取り入れ印象的なフロントへ。
講評
最初にプレゼンの序章としてモノクロパースで期待感が高まり、次ページの迫力ある美しいパースで一気に心を掴まれました。南道路のエクステリア空間を余すことなく機能とデザイン両方がバランス良く設計され、モノクロ平面図、立面図の植栽のみグリーンで表現する演出も印象的です。ポイントを的確に捉えたアングルのパースが、シンプルですが洗練されたレイアウトで表現され好印象なプレゼンに仕上げられています。(福元 敬子)
優秀賞
![](/common/img/contest/2024/award/p/b/8478.jpg)
Urban aquariums A project【北海道】エディア株式会社 黒沢 留奈
作品説明
札幌市中央区にある商業施設・超高層マンション等からなる複合ビルの4.5.6階が水族館となっています。A projectは6階の空間の緑化計画のご提案です。生き物の展示スペースと統一感を出せられるよう什器も一から計画しました。greenの生命力や魅力の感じられるプレゼンになっていると幸いです。
講評
都市型水族館に対応した緑の空間をアーバンな雰囲気で纏めた秀逸なプレゼンといえます。モノトーン背景に緑を効果的に発信し、白抜きキャプション、光による葉の変化、人物は外国人等々に手慣れたスキルを感じます。デザインも多様性のある六角形ユニットの利用、動線含めた代替案や見せ場も心得てます。(藤山 宏)
奨励賞
![](/common/img/contest/2024/award/p/c/7868.jpg)
CORNER【岩手】株式会社エクステリアチバ 鈴木 留美
作品説明
L型の平屋の建物と、角地に立地する高低差を活かした外構デザイン。外構、エクステリアは建物を引き立てるように、尚、動線、意匠性、実用性も考えてご提案しております。雨上がりの濡れた路面に照明が映り込むようなアングルがポイントです。カーポートとフレームの高さも揃えて色合いもブラックをベースとし、木彫色をアクセントとし、飽きの来ない落ち着いた仕上がりに。
講評
接客プレゼンでは商材スペックも入れ、お客様が分かり易い形で纏めたりもします。その分図版等のレイアウトはサイズが異なったり、数が増えたり画面上の統一感に欠ける場合もあります。パースの白のフレーム縁取りは見解が分かれるかもしれませんが、個人的にはさほど違和感は無く良いアイデアです。(藤山 宏)
奨励賞
![](/common/img/contest/2024/award/p/c/7858.jpg)
ゲートのある家【大阪】積水ハウス建設関西株式会社 福家 敬子
作品説明
ゲートの直線と樹木の柔らかな曲線を組合せ優雅でゆったりとしたエクステリア空間を目指しました。ファサード面にはゲートとカーポートを組合せ、中庭はゲートを連続にすることで室内からの眺めを重視し、額縁の中に山と樹木があるように演出しています。アプローチにはスクリーンフェンスで光と緑を取り込んでいます。リビングから見える庭は石と芝生と砂利で自然なつながりを持たせ柔らかな印象に仕上げています。
講評
モノクロのトップページから平・立面図、夜景、各ガーデン、屋内からの眺望と分かり易い形のプレゼンです。各頁レイアウトとしては、ガーデンや屋内からの眺望部分は少し余白を上手く用いて、見せたいとこやお客様が気にしている部分にベクトルを合わせた図版のサイズや絞り込みが欲しいところです。(藤山 宏)
奨励賞
![](/common/img/contest/2024/award/p/c/8102.jpg)
回廊のある家。【宮崎】株式会社サンホーム 土生 敦子
作品説明
「回廊のある家。」をコンセプトに、旅館の雰囲気を味わえる空間をイメージしました。回廊を歩きながら、玄関や坪庭、中庭のウッドデッキへと様々な動線を考え、お庭を回遊できるようにしました。しっかりプライベート空間を確保しつつ、閉鎖的にならないように、横格子の目隠しや浮き階段、植栽などを用いて「透け感」を感じられるようにプランしました。
講評
メインパースや部分パースのアングルやセレクトが的確で、夜景パースの美しさに魅了されます。平面図、立面図も効果的に使われアピールポイントになっています。気になったのが文字の分量とサイズバランス。特に1ページ目は視覚的なインパクトを考えるとパースと文字のボリュームのバランスを工夫することでより印象的なプレゼンになります。(福元 敬子)
奨励賞
![](/common/img/contest/2024/award/p/c/8160.jpg)
継承される庭園【岡山】積水ハウス株式会社 大矢野 優希
作品説明
「100年以上続く旧宅の庭を後世へ残してほしい」という先代の遺言から始まった計画です。敷地面積が大きいため、全体計画を分かりやすく立体的に表現しました。共用部は代々続く旧宅の数寄屋建築の伝統を残しながら、現代的に融合したデザインを表現できるように意識しました。外構は全てRIKCADで仕上げています。
講評
作品のテーマ、空間ともにスケールの大きい計画を限られたページ数でバランスよくまとめられたプレゼンです。平面図、立面図とパースを上手く組み合わせたレイアウトも見やすく、特に俯瞰のパースと平面図のレイアウトは良い相乗効果になっています。内容の多いプランでの部分パースのセレクトは重要です。流れをイメージしながら検討を重ねることで精度があがりより魅力的なプレゼンになります。(福元 敬子)
動画コンテスト
動画大賞
![](/common/img/contest/2024/award/m/8458.jpg)
新しいキャンパスモデル【北海道】エディア株式会社 山口 詩乃・山崎 裕美・黒沢 留奈
作品説明
提案内容がかなり広範囲に渡り、項目も多かったため見せ方や動画の編集に苦労しました。広い敷地内に散らばめるデザインに統一感を持たせつつ、退屈にならないよう変化も加えながら構成しています。モルフも多く使用し、かなり重たいデータとなったため作業全般時間を要しました。実際のキャンパスでの生活を思い描けるよう、人や乗り物などをふんだんに入れてリアルな人の活動を描けるよう心がけました。
講評
広大なスペースをもつ大学のキャンパス全体のランドスケープ提案でしたが、計画の全体像や各エリアの機能、その各所のつながりや導線がとてもわかりやすく、それに見ごたえのある、動画ならではの魅力的で見応えのある作品に仕上がっていました!また、様々なカットが単調にならないようカメラワークもかなり工夫されており、構造物だけでなく、学生や乗り物などを実際に活用した場合をイメージできるよう適切に配置して見せる事で、空間での過ごし方も伝わってきました。また、夜のシーンもとても素敵ですが、アプローチや道路など、配置した照明の周辺が少し暗すぎる印象もありましたので、背景の明暗調整や環境光の配置で調整した仕上がりも見てみたいです。そのほか情報大学とマッチしたイメージの電子音やテロップ、全体の構成などプレゼンテーションとして非常にレベルの高い作品に仕上がっています。(吉村 公良)
優秀賞・テクニック賞
![](/common/img/contest/2024/award/m/8073.jpg)
Secret Garden【千葉】スペースガーデニング株式会社 時友 達人
作品説明
誰も知らない、誰にも見つかっていない自分だけの庭を、2分弱の動画にストーリー性を持たせて作成しました。過去作品の一部をRIKCADでリサイズしてUnreal Engineでリアルさを追求してます。
講評
落ち葉、水、草、光、影、そして被写界深度の表現がハイレベルで、Unreal Engineの可能性を感じる事ができる作品です。リアルな一人称視点での映像に作者の拘りを感じ、また、秘密の庭をゆっくり散歩している風景を見事に表現している点に驚きました。特に、落ち葉のイントロシーンでぐっと惹きつけられ、その後も人物をさりげなく入れて気配を感じさせるシーンや、扉を開けてからの色鮮やかで、それでいて少し物悲しい空間がドラマチックです。ストーリーとしてもうすこし展開しそうなところで終わってしまうので、限られた時間の中でメリハリのある展開があれば、より奥行きのある作品に仕上がるかと思います。(坪井 直也)
優秀賞・テクニック賞
![](/common/img/contest/2024/award/m/8038.jpg)
岸壁【山口】有限会社エクステリアの森 三好 俊典
作品説明
3Dアセットの岩山を使って荒々しい雰囲気を演出してみました。効果音も多めに入れて臨場感あふれる空間を再現。各シーンでいろんな背景、天候にして同じプランでも変化をつけました。アニメーションのついたFBXを取り込み少し遊んでます。
講評
ロックなBGMにシンクロしたミュージックビデオのような迫力ある映像!思わず引き込まれます。そして同じ展開のカットがない、アニメのオープニングを想像させる怒濤の展開の中で、あらゆる映像表現を楽しみながら多種多様なテクニックを試されているのが伝わってきました。気になったところといえば、全体を通してのストーリー性が少し感じられず、カットが短すぎるものや、どういう意図?というカットもあるように感じました。また、動画の最後が急に終わってしまうので、全体的な構成を練って編集すれば、ますます完成度が高まると思いました。(坪井 直也)
奨励賞
![](/common/img/contest/2024/award/m/8152.jpg)
幼き夏の思い出【東京】新町 尚子
作品説明
幼い頃の記憶、家族への感謝と愛を込めて。苦労点は風鈴の動作表現。160個の風鈴に各2つのRotatorsの仕掛け。個々ばらばらに動くよう、調整に時間が掛かりました。工夫点はリアルさを追求する為、隅々じっくり見ることが出来るように編集すると共に、尺の長さを感じさせないよう各場面に志向を凝らしました。微かな記憶、不思議にずっと見入った物、懐かしい幼い頃の愛おしい記憶、皆様はどんな思い出がありますか。
講評
見るものの心の中にある想い出をよみがえらせてくれる、素敵な作品です。映像はもちろん、BGMと効果音のセレクトも抜群で、夏の情景を見事に表現しています。ストーリー上、様々な人物が必要だったかと思います。限られた素材の中からチョイスされた事もあり、バランスなど不自然さを感じる場面もありましたが、目線が集中したり意識されがちな人物以外の演出や空間にも着目してもらうため、人物を被写界深度でぼかしたり影だけを使う等の工夫があると、よりストーリーに集中してみることができ、さらに胸を打つ作品になるとおもいました。(吉村 公良)
奨励賞
![](/common/img/contest/2024/award/m/8074.jpg)
Open Terrace【千葉】スペースガーデニング株式会社 時友 達人
作品説明
海岸沿いに建つ別荘のオープンテラス。裏の森から帰ってきて夕暮れのひと時を庭で過ごすストーリーの動画です。海沿いの情景をUnreal Engineで表現しました。
講評
今回、優秀賞を受賞された作品「Secret Garden」と同じく、一人称視点でのリアリティある表現が特徴です。Unreal Engineによるフォトリアルな3Dウォークスルーは、まるで実写のようなクオリティで、こんな立地の別荘で過ごしてみたい!というイメージが膨らみますね。ただ、序盤の無音(環境音のみ)の時間が少し長く感じた点と、途中の煙の量が気になり、そこに目が行ってしまうのがもったいないと感じました。最後のカットを除いて、ほぼ一人称視点で構成されているため、こちらの作品も次の展開が見たいですね。(坪井 直也)
奨励賞
![](/common/img/contest/2024/award/m/8178.jpg)
outdoorliving Farnsworth House【東京】ヒューマンヤード株式会社 奥 伸浩
作品説明
シカゴ郊外に現存するモダニズムの巨匠 ミースの傑作住宅 ファンズワース邸を舞台に、アウトドアリビングを想像した。緑豊かな周辺環境の中にあり、鉄とガラスで構成された、水平基調のストラクチャーにあうアウトドアファニチャーを置いた。アプローチデッキをアウトドアリビングとして構成した空間は、アプローチビューに加え室内からの眺望も外界と調和している。
講評
名建築をテーマに、アウトドアリビングを楽しむ風景が表現されています。特にアウトドアファニチャーは単体ではイメージが湧きにくいところを過ごし方や楽しみ方など活用するシーンで伝えることで場や空間の魅力が伝わりました。導入の子供が遊ぶシーンから始まり時間の経過からタイトルを挟んで大人が楽しむパーティーのシーンに移っていきますが、少し急な変化になっているので、徐々に活用場面が変化していきながら後半にも繋がるようなカットがあるとよりひきこまれる演出になっていくとおもいます。またカメラワークが少し単調になってしまっているのが惜しいところです。一つのシーンでももっと様々なカットを織り交ぜながら構成されると、ストーリーに奥行きが出てきます。次回チャレンジした作品をみてみたいです。楽しみにしています!(吉村 公良)
奨励賞
![](/common/img/contest/2024/award/m/8096.jpg)
A Cozy Night Reunion【Singapore】Tropic Planners & Landscape Pte Ltd Carasig CJ
作品説明
Experience the enchanting reunion of friends in a captivating video animation by Twinmotion and RIKCAD. Friends gather in a cozy, modern cabin nestled in nature.(Twinmotion と RIKCAD による魅力的なビデオアニメーションで、友人たちの魅惑的な再会を体験してください。自然に囲まれた居心地の良いモダンなキャビンに友人が集まります。)
講評
自然が豊富な環境にある別荘に友人や知人が集まり、久しぶりに語り合い、そして皆の帰りを見送る…。映像を通して、気の許せる仲間とのパーティーに自分も参加しているような居心地の良さを追体験できる素敵な作品です。パーティーなので人物が多数登場し、賑やかさを演出できている反面、人物の動きが中心でやや単調になってしまうので、プレゼンテーションとして注目して欲しい場所や過ごし方などが曖昧になってしまいます。ストーリーを展開するシーンと、プランを見せるシーンを組み合わせて構成してみてみると、プレゼンテーションとしての完成度が高まります。また夜だけではなく朝から一日を通しての時間の流れがあると完成度が高まります。次回の作品を期待しています。(吉村 公良)